スマートインダストリー準備指標(SIRI)は、シンガポール経済開発庁(EDB)が主要なテクノロジー企業、コンサルティング会社、産業界、および学識経験者のネットワークと協力して作成したものです。SIRIを構成する一連のフレームワークとツールは、規模や業種にかかわらずあらゆる製造業者による製造変革の開始・規模拡大・維持の過程を支援します。SIRIではインダストリー4.0の3つの基本的構成要素として、プロセス、テクノロジー、および組織を特定しています。
詳細についてはSIRIウェブサイトをご覧ください。
製造業者が変化に向けた第一歩を踏み出すのを支援するため、シンガポール経済開発庁(EDB)は2017年11月にスマートインダストリー準備指標(SIRI)ならびにこれに付随する評価マトリックスを発表しました。
SIRIではインダストリー4.0の3つの基本的構成要素として、テクノロジー、プロセス、および組織を特定しています。インダストリー4.0の潜在能力をフルに活用するためには、3つの構成要素すべてを考慮しなければなりません。3つの構成要素を支えるのが8本の柱であり、企業が未来への準備ができた組織となるため注力すべき重要な要素を表しています。最後に、3つの構成要素と8本の柱は16の次元の上に位置していますが、これは企業の施設が現在インダストリー4.0に向けてどの程度準備ができているかを評価するため使用できる評価分野を表しています。
評価マトリックスは世界初のインダストリー4.0自己診断ツールであり、企業がその規模や種類に関わらず、インダストリー4.0への変化をどのように開始し、拡大し、維持するのかをグローバルに決定できるようにするものです。ツールではSIRIの16の次元それぞれを6つの成熟度帯に分割しています。企業はこの評価マトリックスを使って自社の現在のデジタル成熟度を評価し、すでにわかっている他の企業のスコアと比較し、変化において足りない部分を特定することができます。
企業がインダストリー4.0に向けたロードマップを構築できるようにするため、EDBはSIRIイニシアチブによる2つめのツールである優先順位決定マトリックスを開発しました。優先順位決定マトリックスは、企業の組織に大きなインパクトを与える可能性のある最優先SIRI次元を特定するためのマネジメントプランニングツールです。このツールはナレッジ(知識)パートナーのMcKinsey & Company, Siemens, SAP、およびTÜV SÜDのサポートにより開発され、2019年4月1日にハノーファー・メッセで発表されました。