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シンガポールのファッション・プロダクト・美容・食のブランドが集結 Made With Passion

シンガポールのファッション・プロダクト・美容・食のブランドが集結 Made With Passion

近年、日本では東南アジアのローカルフードがブームとなっている。その中にはシンガポールのソウルフードも含まれているが、シンガポールには食だけではない魅力的なさまざまな文化が存在する。


そんなシンガポールの文化、ライフスタイルを一つにまとめた一大ムーブメントがシンガポール政府が主導するMade With Passionだ。このMade With Passionという名前はシンガポールが多分に持つ起業家精神を象徴したものとして、数多くのクリエイティブなブランドが集っている。美容と健康、ファッション&アクセサリー、家庭用品とインテリア、ローカルフードの4分野から構成されており、シンガポールを代表する数多くのブランドが参加している。Made With Passionに参加するブランドはどれも秀逸なデザインや歴史あるものが多い。今回はその中から代表的な5つのブランドをご紹介しよう。


布を中心にインテリアやファッションなどを展開する「Onlewo」はシンガポールの伝統に触発されたデザインだ。シンガポールで最も影響力があるデザイナートップ50の一人であるMike Tayによって設立され、シンガポールならではのカラフルでモダンなデザインが特長である。「Carrie  K.」も高いデザイン性が評価され数々のデザイン賞を受賞したブランドだ。2009年設立以来、2010年にはELLE Awards Jewellery Designer of the Yearを受賞し、2016年にはSingapore Fashion Awards Designer ofthe Yearを受賞、2017年にはシンガポールファッションアワードで3つの賞を受賞している。その特長は革新的なデザインをもとに宝石を一から調達し、その品質を最大限引き出すカスタムカットと職人技の精巧な加工にある。

Made With Passionでは日本の伝統工芸ともコラボレーションしているブランドもある。それがシンガポールのライフスタイルブランド「Supermama」だ。食器など陶磁器を中心にしたさまざまなプロダクトを展開しており、特に伝統工芸とシンガポールのデザインが融合した新たな製品開発が特長的だ。そのうちの一つが日本の伝統工芸として400年以上の歴史を持つ有田焼や、兵庫県の伝統産業と共同で開発した兵庫クラフトなど、アートプロダクトが人気である。

また、Made With Passionでは非常に古い歴史を持つブランドも存在する。クラフト工房「ByndArtisan」は、73年の歴史を持つオーダーメイドの革製品と文房具のメーカーだ。創業者の一人ウィニー・チャン氏の祖父はシンガポールで最古の製本所を作った人物として知られ、「ByndArtisan」は現在5店舗展開しシンガポール高島屋などにも出店。シンガポールのクリエイターやアーティストと職人技のコラボしたカスタムメイドの革製品を提供している。

Made With Passionではシンガポールのローカルフードブランドも参画している。とりわけ有名なのがシンガポールの定番朝食とされる「ヤクンカヤトースト」だ。1926年にシンガポールにわたったロイ・ア・クーンによって創業されたブランドでシンガポールのローカルであるカヤを使ったトーストと独自製法で焙煎されたコピと呼ばれるコーヒーが有名である。日本でも2020年に進出している。

Made With Passionにはこのようにあらゆるジャンルのブランドが参加しているが、そこには一つの共通点がある。それはMade With Passionという名前の由来にもなった情熱だ。シンガポールは人々の情熱によって作られてきた国であり、情熱こそが可能性を現実に変えていく、シンガポールはそんな場所であり、シンガポール生まれのMade With Passionには人々を魅了する価値あるブランドが集結している。

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