同社は、付加製造のスピードとコストが明らかになるにつれて、さまざまな業界が付加製造に大きな関心を寄せてきていると指摘しました。しかし、O&M分野での採用は資格認定や認証における課題があり低迷しているため、同センターで高度な製造設備、プロセス、製品、材料、人材の資格認定および認証に関する技術基準とガイドラインを提供することを目指します。O&GおよびO&M分野の3Dプリンティングと関連技術における保証およびアドバイザリーサービスも行う予定です。
同社は、シンガポールの研究機関や業界パートナーとも協力していきます。その手始めとして、まずセムコープマリン、SIMテック、NAMIC(国立付加製造イノベーション・クラスター)と提携してレーザーを使用した付加製造技術の開発と認証を行い、シンガポールにおける大型船の新造に活用します。また、オーストラリアのオーロラ・ラボズとも協力し、粉末から部品までバリューチェーン全体をカバーする先進製造認証規格にも対応します。
同グループの社長兼CEOのレミ・エリクセン(Remi Eriksen)氏は、付加製造導入に対する関心が高まっている今こそセンターの設立にはうってつけのタイミングだと述べています。また、「当社は研究開発での豊富な実績に加え、業界技術基準構築にも深く関わっているため、新センターはO&GおよびO&M分野において大きな影響力を持つでしょう」と語りました。
シンガポール経済開発庁(EDB)のリム・コックキアン(Lim Kok Kiang)副次官は、同施設はシンガポールのO&Mエンジニアリング業界における製造の競争力を強化するだろうとし、「同センターはシンガポールの多様かつ活気に満ちた製造業界に引き付けられて拡大を続ける先進製造技術プロバイダーのエコシステムに加わることとなる」と述べました。
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