取引額は未公開ですが、これはEFW初のA321貨物改造(P2F)案件の受注となります。
ヴァルエアー最高経営責任者(CEO)グレゴワール・ルビゴ(Gregoire Lebigot)氏は「A321P2F(貨物改造型)には、B757貨物機の代替としてだけでなく、エクスプレスサービスや電子商取引を主因とする航空貨物市場の成長予測を貨物業界が達成するための主要ツールとしても大きな可能性を見据えています」と述べています。
A321貨物改造プログラムは、同サイズの貨物機として初めて、メインデッキ(最大14個のコンテナを搭載)とロワーデッキ(最大10個のコンテナを搭載)の両方でのコンテナ輸送を提供するものです。最大27.9トンを搭載して2,300海里以上を飛行できる積載能力を備え、国内および地域のエクスプレス輸送に理想的な狭胴型貨物機だとEFWはその魅力を語りました。
STエアロスペース社長のリム・セルギー(Lim Serh Ghee)氏は「電子商取引とエクスプレス市場が成長を続ける中、この貨物機改造プログラムへの投資は、貨物需要の増加によって生み出されるチャンスを掴むきっかけとなります。A321P2Fはロワーデッキにコンテナを収容できるという大きなメリットがあり、当社の他の貨物輸送ソリューションと合わせて幅広い選択肢をお客様に提供します」と述べています。
EFWは、STエアロスペースとエアバスがそれぞれ55%と45%の株式を保有する合弁企業です。
もう1つのSTエアロスペースとEFWによるエアバス機貨物改造案件はA330です。これにはA330-200P2FとA330-300P2Fの2機種があり、EFWは2017年12月に最初のA330-300貨物機を納入しました。
出典: シンガポールプレスホールディングス(SPH)