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SSMC

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半導体製造会社のシステムズ・オン・シリコン・マニュファクチャリング(SSMC)は2018年11月27日、3億SGD(246億円)を投じたクリーンルームをシンガポールに開設しました。


床面積4,400平方メートルの同施設の開設により、自動車および特殊用途チップ製造用のスペースが34%拡大されます。同社生産能力における車載向けウエハーの生産量が現状の26%から40%に拡大、2023年までには最大60%にまで拡大できるものと期待されます。同施設には、完全自動化されたロボットとマテリアルハンドリングシステム、さらにIoT技術とビッグデータ分析が備わっており、高い効率性を発揮できます。

同社のウエハーには、eパスポートやeペイメント用から、輸送およびサプライチェーン業界の無線周波数識別タグ用、そしてスマートフォン用まで、幅広い用途があります。

同施設は、車載インフォテイメント、車載ネットワーク、車車間・車インフラストラクチャ間の通信、安全なカーアクセス、認証センサー向けのチップセット製造セグメントへの進出というSSMCの戦略を支えます。
 


チャン・チュンシン(Chan Chun Sing)通商産業相は、世界的な半導体サイクルの減速にもかかわらず、半導体産業は依然としてシンガポールにとって重要な産業であると述べ「この分野の見通しは長期的に見て非常に明るく有望です」と開所式にてメディアに語りました。

SSMCは20年前にオランダのNXPセミコンダクターズと台湾のセミコンダクター・マニュファクチャリングの合弁会社として設立され、これまでシンガポールに約30億SGD(2,460億円)を投資しています。

シンガポール経済開発庁(EDB)のリン・ユエンチュン(Ling YuanChun)半導体産業担当副局長は「SSMCは創設以来、シンガポールの半導体エコシステムにおいて重要な役割を果たしてきました。今回の拡大は、シンガポールで自動車やセキュリティなど成長用途向けに高価値製造を行うという同社の長期的な取り組みの一環です」と述べました。

出典: シンガポールプレスホールディングス(SPH)

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