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企業とシンガポールによる連携で、持続可能な未来を目指す

企業とシンガポールによる連携で、持続可能な未来を目指す

2021年、ここシンガポールでは、環境ソリューション、より健康的な食品、ヘルスケアの向上、デジタルインクルージョンなどの新たな取り組みや活動が生まれ、責任ある成長を牽引してきた。


2021年、ここシンガポールでは、環境ソリューション、より健康的な食品、ヘルスケアの向上、デジタルインクルージョンなどの新たな取り組みや活動が生まれ、責任ある成長を牽引してきた。
企業は成長だけでなく、自社がもたらすポジティブな影響も成功の尺度にしている。利益と目的のバランスを取りつつイノベーションを進め、地域社会に貢献する。
こうした企業が代替タンパク質や医療から半導体、テクノロジーまで、多種多様なセクターにどれほど重要な変化をもたらしてきたのかを振り返ろう。

 

世界の食糧供給に新たな道を拓く

ボッシュが革新的なスタートアップ企業支援を主導する社内起業家育成プラットフォームとして設立したグロー・イノベーションハブと、シンガポール経済開発庁(EDB)ニュー・ベンチャーズが共同で支援し、スピンオフを果たしたコーポレートベンチャー。ボッシュの最先端のセンサー開発と人工知能(AI)を活用して、地域のエビ養殖業者の生産性向上や持続可能な養殖方法の実施を支援している。

英語のプレスリリース (外部リンク)

アジア初の培養魚開発企業で、シンガポールに研究開発(R&D)・パイロット製造施設を新設中。シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)のバイオプロセシング技術研究所とともに、細胞培養でつくる培養魚肉の生産規模拡大に向けたソリューションの開発・最適化に取り組む予定。これによりシンガポールは、アジア太平洋地域で急増する魚介類への需要に、一層適切に対応できるようになるだろう。

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シンガポールに新設したCulinary and SmartProteins®イノベーションセンターで、アジア人の味覚に合う植物由来食品の開発を進めている。R&Dの地域ハブであるこの施設は、食品香料メーカーの同社が掲げる、植物由来食品の普及を拡大することで動物由来食品への依存度を下げ、CO2排出量と水使用量を削減するという目標達成の鍵を握っている。

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『すべての食品を地元で』をモットーに、東南アジア向けに、栄養価が高く、おいしい食品の開発を加速するため、シンガポールのR&D施設を拡充。この新しい地域R&Dアクセラレーターセンターでは、持続可能なパッケージや植物由来のタンパク質を採り入れた郷土料理などの分野でイノベーションを推進し、消費者と地球に優しい商品づくりを行っている。

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より健康的な世界をつくる

バイオテクノロジー企業としてライフサイエンスの重要研究を支えるため、米国外で初となる製造施設をシンガポールに開設。このハブにより、研究器具、消耗品、ソフトウェアの供給を増加させることで、がんやアルツハイマー型認知症などの治療に貢献するという目標の実現を目指す。

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バイオ医薬品メーカーの同社は、シンガポールに他に類のないワクチン・バイオ医薬品の開発・製造ハブを新設。手頃で価値の高いワクチンとバイオ医薬品の開発を急ピッチで進める。今後5年間で8,000万SGD(5,800万米ドル)相当を投資する計画で、予防可能な疾病に対するソリューションを発展途上国に提供するという目標の達成を目指す。

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眼科領域のグローバルリーダーが、人々の生涯にわたる眼の健康を支えるため、今後3年間で1,000万SGD(730万米ドル)超を投じ、消費者中心の眼科医療エコシステムをシンガポールで構築する。データとデジタル化を駆使し、AIや遠隔医療など先駆的な取り組みを進め、アジア太平洋地域で眼科ケアを提供する。

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医薬品開発業務受託機関の同社は、シンガポールにバイオ分析ラボを新設し、既存のセントラルラボも拡充。東南アジア初となるこの複合施設では、バイオ医薬品とワクチンの初期段階の開発に不可欠なサービスを提供。新型コロナウイルス感染症のワクチンや治療の開発支援も含まれている。

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ヘルスケアテクノロジーの世界大手が、業界初の機能を誇るメドトロニック・オープン・イノベーション・プラットフォーム(OIP)に最大6,800万SGD(5,000万米ドル)を投じる。OIPの開発能力とパートナーシップに加え、データ、AI、オートメーションを駆使することで患者ニーズへの対応強化を目指す。

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ワクチン開発・製造大手が、同社にとってアジア初のデジタル技術を活用したワクチン製造施設をシンガポールに設置、今後5年間で6億3,800万SGD(4億ユーロ)を投じる。アジアへの供給をメインに位置づけるとともに、欧州と北米の既存の製造能力を補完する役割も担うこの新施設によって、

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持続可能性に基づく発展

特殊素材世界大手がシンガポールに世界最大のバイオ工場を建設中。主力のバイオ製品を、持続可能な栽培方法で生産されたトウゴマを使用して製造するこの工場によって、同社の世界供給量は50%増加する見込み。シンガポール施設の製品は新エネルギー車、消費財、電子機器などの分野で利用されるため、アジアのメーカーは再生利用可能な製品や持続可能な製品を初期段階から設計できるようになる。

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ドール・サンシャイン・カンパニーとEDBニュー・ベンチャーズが共同で立ち上げたコーポレートベンチャーで、フードロス問題に取り組んでいる。果物の廃棄部分を製薬、薬用化粧品、食品・飲料、その他の業界で利用可能な特殊素材へアップサイクルすることにより、果物のロスと無駄の削減を目指す。これは2025年までに果物のロスをゼロにするというドールの目標の一環である。

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世界的な経営コンサルティングファームの同社は、アジアの持続可能なイノベーションハブ「ビビッド」を開設した。この施設によって、脱炭素、環境ビジネス構築、サステナブル投資などの分野で持続可能なサービスを拡充する。ビビッドは政府や企業によるCO2排出量ネットゼロの未来に向けた経済や組織の移行を支援していく。

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エネルギー管理、オートメーション大手のシュナイダーエレクトリックとEDBニュー・ベンチャーズが合弁で設立したコーポレートベンチャーで、企業のオンプレミスに対応した電力管理と機器冷却のための完全エンドツーエンド型ビジネスモデルを提供。サブスクリプションサービスを提供する革新的なアズ・ア・サービスモデルによって、企業は多額の資本的支出を強いられることなく、資産管理の機敏性を高め、エネルギー効率の最適化が可能になる。

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プロフェッショナルサービスファームの同社は、今後5年間で実施する5,000万SGDの投資の一環として、アジア太平洋・センター・オブ・サステナビリティ・エクセレンス(CSE)を開設。この新施設は脱炭素、気候変動リスク、サステナブルファイナンスなどの分野に携わるアジア太平洋地域の組織への支援を通じ、同社のESG(環境、社会、ガバナンス)の地域目標に貢献すると見られる。

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製薬会社の同社は炭素排出量ネットゼロのゼロ・カーボン・エミッション・ビルを着工。この種の建物はグローバルでも初の試みで、1,900万SGD(1,400万米ドル)を投じてシンガポールの製造拠点を拡張する。この重要ハブは、2040年までに炭素排出量ネットゼロという同社の目標達成に貢献するとともに、気候変動に対する世界の取り組みの支援にもつながる。

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より良い明日へと突き進む

建物と製造システムのオートメーションを手掛ける同社は、シンガポールで統合型ビルディングマネジメントシステム(IBMS)向けの新たなデジタルソリューションを開発中。AIとビッグデータを組み合わせ、建物と居住者の安全性の向上、エネルギーの効率化、環境影響の削減を目指す。このソリューションは環境負荷低減に貢献し、人々の生活の質を向上させる。

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世界的な半導体不足に対応するために、半導体製造世界大手の同社は50億SGD(40億米ドル)超を投じ、シンガポールに同社で最も先進的な半導体工場を建設している。シンガポール工場の着工は、製造拠点の生産能力をグローバルに拡充する計画の第一歩で、自動車や5Gモビリティなどの急成長分野での貢献が見込まれている。

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旅行用バッグのトップブランドとして名高い同社は、シンガポールにブランド開発と調達活動のハブを設立し、アジア全域における商品開発、ブランド管理、サプライチェーン運営を強化する。このハブによって、主要ブランドのイノベーションと持続可能性を推進するとともに、重要な地域市場での緊密なサービスが提供可能となる。

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シリコンウエハー大手の同社はシンガポールに最も先進的な工場を建設中。今後3年間で30億SGD(20億ユーロ)を投じる計画で、同社にとって過去最大の投資となる。新工場は世界的に増加を続ける半導体需要に対応するうえで重要な役割を担うとともに、同社のグローバルな製造ネットワークにおけるシンガポールの戦略的役割を強化することにもつながる。

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ING銀行のイノベーション部門として、INGラボ・シンガポールで最初にスピンアウトを果たしたコーポレートベンチャーで、AIを活用した予測・最適化のソリューションを通じてサプライチェーンと金融機関のトランスフォーメーションを支援するソフトウェア・アズ・ア・サービスのプラットフォーム。このスタートアップ企業は、Elev8、INGベンチャーズ、EDBニュー・ベンチャーズなどからの投資を確保しており、需給が変動する中での迅速な意思決定の強化や業務効率化を実現し、顧客へのタイムリーな商品配達の徹底を支援している。

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アイコニックなブランドを展開する同社はキッチン製品以外にも製品の幅を広げている。この成長で重要な役割を果たすと見られるのが、シンガポールに開設される同社初の戦略的なグローバルソーシングセンターだ。同社のサプライチェーン体制の最適化や持続可能な材料の入手とアクセスを強化し、継続的に製品改良を実現する。

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試験、検査、認証、研修のソリューションを提供する世界大手の同社は、1億SGD(7,300万米ドル)を投じてシンガポールに地域ハブを新設した。7階建てのこの施設はデジタル化、持続可能性、安全性に関するソリューションのテストベッドの役割も兼ねており、デジタルツイン技術を活用した50%の省エネを達成するビルはその一例だ。

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 デジタルエコノミーがもたらす機会創出

地域コングロマリットのアボイティスグループが設立した最新のスタートアップ企業で、銀行・金融、発電・配電、インフラセクターでデータアナリティクスとAIソリューションを開発している。発電におけるCO2排出量削減など、革新的なソリューションを創出し、より良い世界に向かう変化を推進するために、データサイエンスのコミュニティとの提携も検討している。

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アマゾンはシンガポールでのプレゼンスを高めるため、広さ10万平方フィートにおよぶ新オフィス「SIN16」を開設。新たな製品・機能によってサービスを拡大し、地域の販売業者がアマゾンのプラットフォームを通じて顧客リーチを拡大できるよう、より手厚いサポートを提供する。

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拡張現実、複合現実、データアナリティクス、エッジコンピューティングなどの分野でデジタルトランスフォーメーションを加速させるため、米国外で初となるグローバル・イノベーション・ハブをシンガポールに設置。このハブに2019年からの3年間で6,600万SGD(5,000万米ドル)を投じており、世界中の顧客やパートナーに有益なデジタルソリューションについてのアイデアを出し合い、共創する。

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レゴグループはシンガポールのアジア太平洋本部を拡張し、デジタル機能と創造力を新たに強化する。世界の子供の半数以上がアジア太平洋地域で暮らしていることを考慮、シンガポールハブを重要拠点とし、未来の遊びを考案するための製品イノベーションやアイデア創出だけでなく、プログラムで遊びながら学ぶことを通じて、支援が必要な子供たちに手を差し伸べるという同社のミッションを後押しする。

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