パートナーとして持続的な成長を支えるシンガポール
私たちはシンガポールに、2021年10月、医療技術やデジタルヘルス分野における能力開発、パートナーシップ、スタートアップのネットワーキングに重点を置き、オープンイノベーションを促進する仕組み「Medtronic Open Innovation Platform(Medtronic OIP)」を立ち上げました。
“第一歩”とはまさにこのことで、Medtronic OIPはアジア太平洋地域特有のヘルスケアニーズに焦点を当てた業界初のプラットフォームです。同地域のヘルスケア関連企業が集積し、戦略的なハブとして勢いを増すシンガポールを中心に、ステークホルダー間の連携体制を構築することで、技術革新を加速させていこうと考えています。
そしてもう一つ、2022年11月には「Medtronic Customer eXperience Center (MCXC) 」を開設。2000平方メートル以上の広さを誇るこの施設では、世界中の医療従事者が、バーチャルリアリティ、ロボットテクノロジーなどを用いた先進的なヘルスケアテクノロジーや手術手技に関するトレーニングをワンストップで受けられます。MCXCは、医療水準を改善するための先進的なテクノロジーの活用を通じて、世界のヘルスケアコミュニティをつなげる技術特化型のエコシステムの拠点として機能します。
それだけでなく、私たちは以前からシンガポールにアジア太平洋地域のヘッドクォーターや製造施設などを設立してきましたが、そのようにシンガポールをパートナーとして選ぶのにはいくつか理由があります。
まず、シンガポールには強力なヘルスケアエコシステムや、政府が支援する数多くのオープンイノベーションプラットフォームがあります。優秀な企業やスタートアップ、イノベーターが学び成長し、繁栄するためのしっかりとした基盤が築かれているシンガポールは、私たちにとっても、外部のパートナーと協業しながらイノベーションを起こしていくのに最適な場所だと考えています。
また、国民全体がデジタルに精通し、イノベーションを受け入れるインフラが整っていることも後押しとなっています。そして何より、シンガポール政府がヘルスケア分野のイノベーションの育成と成長に向け、揺るぎない信念を持って取り組んでいることです。私たちもMCXCを含むあらゆる活動で、シンガポール経済開発庁(EDB)をはじめとした政府から惜しみない協力を受けています。
そうした理由から、アジア太平洋地域のヘッドクォーターやMedtronic OIP、MCXCをシンガポールに設立することは必然的でした。そしてこれからも、シンガポールとのパートナーシップが末長く続くことを望んでいます。